【ヤンゴン】 ヤンゴンの北シングッタヤの丘に、さん然と輝く、高さ約百メートルの、シュエダゴンパゴダ。境内はもう、寺院というより、ひとつの町。多くの人々に親しまれて、じっとヤンゴンの出来事を見つめてきた。
【ヤンゴン】 ちょうどお風呂の椅子のようなのに座って、お茶を楽しむ。一見窮屈そうに見えるけれど、実際座ってみると、この高さ、結構しっくり型にはまった座り方なのである。
【ヤンゴン】 バスはまさに鈴なり。さぞ窮屈だろうと思ったが、結構その表情に余裕があるのに、さらに驚いてしまう。
【パガン】 「ビルマの起源はパガンから」と言われるそのパガンの遺跡は、ゆったりと流れるエーヤーワディ川の東で、静かに時の流れを刻んでいた。1057年に建てられたという、シュエンサンドーパゴダの55段の階段を上って、塔の上からその古都を一望すると、まるでパゴダがスパイクの針のように大地から突き出ていた。左手奥に見えるのが、もっとも美しいと言われるアーナンダ寺院である。
【パガン】 私の胸に蝶をプレゼントしてくれた、お嬢さん達。木陰で遊んでいた彼女達にカメラを向けたら、道に出て、ごらんのような笑顔を向けてくれた。
【パガン】 ゴードーパリィン寺院のかわいい仏像。こういったあどけない仏像の前で、ミャンマーの人達が見た人生の苦とは、いったいどのような姿に見えたことであろう。なんだか見ていると、可愛い子供を眺めている時に似た、明るい気持ちにさせられる。
【パガン】 パガンから、マーケットのあるニァンウーまでのなだらかな道を、ゆったりと進む自転車。そのゆるやかさが、なんとも贅沢なことのように思えて……。
【パガン】 オールドパガンの西を、静かに流れるエーヤワディ川。
【パガン】 タナカの製造所。タナカとは、この枝を、硯のようなものですって、頬などに塗る、ミャンマー独特の化粧である。化粧といっても、それで美しく装うというのでもなく、顔に白いマークを付けたような状態で、昼日中、街を闊歩している。