タ・プローム、1186年、ジャヤヴァルマン７世によって、母の冥福を祈願して建てられた仏教寺院跡。

　自然はためらわない。展開あるのみ。タ・プロームは発見当時の状態を残して保存されていて、衝撃的。

　回廊を鷲づかみ。はじめは、その回廊の息苦しさに同情して見ていたが、次第に、スポアンの逞しさに魅せられてしまう。

　手の平一杯の土があれば、そこから根を這わすというスポアン。すさまじいの一言。シェムリアップには他にも多くの寺院が、スポアンに鷲づかみにされ、あえいでいた。

　最盛時には、舞姫615人、高僧18人、僧侶2,700人を含む10,000人が住んでいたというタ・プローム。今は瓦礫もそのままに…。

　崩れかけた回廊の屋根。

緑のカビに覆われたデバター像。

　タ・プローム西塔門前は広場になっていて、ずらりと食堂が並ぶ。だいたい昼食は２ドルもあれば私は充分であった。

　少し離れてはいるが、タ・プロームの南隣にあたるバンテアイ・クディ。元々はヒンドゥ寺院だったのを、ジャヤヴァルマン7世が改修したとか。塔門はバイヨンと同じ四面仏が見守っている。

　バンテアイ・クディの奥の池は、そんなに綺麗ではなかたが、子供の格好の遊び場のようで。

　バンテアイ・クディの境内で、ピー玉遊びに夢中の子供達。

　牛が勝手にいるのかと思ったら、木陰から人が出たきた。この暑さ、牛の見張りもけっこう大変なよう。