漢字の「街」を思わせるような、マドリッドの街並み。木のように朽ちることのない、石の文化である。こういうところで育つと、「昔」ということへの感情が、木の文化の日本などとは違ったものになるような気がして……。

　「スペイン、太陽いっぱいの国」どういうわけか、かってにそんな連想をして、来てしまったのだが、当然のこと、１月はスペインも冬。寒いこと寒いこと。日本の冬と同じくらいだったのだろうが、イメージの分、よけい寒く感じてしまう。マドリッド王宮前。

　マドリッド、マヨール広場。歴史を感じさせる広場である。その昔はここで、闘牛や処刑も行われたという。

　スペインは、いたるところで大道芸人がその芸を披露していた。彼らの作り出す世界を、見入る子供の目は、真剣そのもの。我々とは、違った世界がそこに見えるのだろう。

　ディズニー「白雪姫」のお城のモデルになったという、セゴビアのお城。さすがにその姿は一級品である。

　お城から眺めるカスティーリャの平原。今にも、甲冑に身を固め馬にまたがった騎士が現れでそうな雰囲気である。

　セゴビアに残る、ローマの水道橋。全長728mにも及ぶという。積み上げた石には、接合材は使用されていないのだという。

　アビラの城壁。旧市街全体をこの城壁が囲む。当の尖端には多くのコウノトリが巣をつくっていた。夜にはライトアップされ城壁が幻想的に浮かび上がる。