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Gallery 旅情 No.53
西果ての嘉峪関
嘉峪関 (ジアユグァン) 1998年12月 35mm フジプロビア  中国
 延々6,000kmのも及ぶ万里の長城は、西の果て、天下第一雄関と称された河西回廊の喉元、この嘉峪関で終わる。その北東7キロ余りの所の、険しい尾根を駆け上るように築かれた懸壁長城(シェンピーチャンチョン)へ、自転車を借りて行ってみた。舗装がなくハードと当時のガイドブックにあったけれど、既に舗装も完備し快適な道。けれどゆっくりしすぎて、自転車の返却時間がせまり、帰りはこの道をあせってこいだのを思い出す。そのはるか先の街の上だけ、工業都市嘉峪関のドス黒いスモッグが、重くのしかかっていたのも、山の上の空がとびきりの美しさだっただけに、印象的であった。実際は内モンゴルらしいが、あのアジア初の有人人工衛星「神舟」の打ち上げ基地の名前となった街「酒泉」も、この近くである。