【デリー】 クトゥブ・ミーナール。頭に物を載せて運ぶ習慣のせいか、皆とても姿勢が良く、歩く姿が美しい。
【デリー】 ニューデリーの駅前からメインバザールの通りに入ると、切符の売り込み、ガイドの申し出、ホテルの呼び込み、リクシャの勧誘、…、ありとあらゆる人が、断っても断っても、押し寄せる。なれないととても疲れる。
【マトゥラー】 マトゥラーに来て次の夜、祭りのパレードがあった。あわてて部屋に帰り、カメラを持って外に出た。インドに来て初めて、華やいだ気分になった。インド7日目であった。
【アグラー】 タージ・マハル。ヤムナー河の岸辺に白く輝くその姿は、混沌の似合うインドの街中で、剃刀で裂いたような美しさであった。
【カジュラーホー】 男女交合のミトゥナ像の表情は、なんとも静かで、平和に満ちていた。しかもその静けさは、絡み合う肢体の表現が激情的であるだけに、より一層強調され、神秘性すら帯びている。まるで神と合一した安堵に包まれているかのような。
【サンチ】 サンチのストゥパを取り巻くトラーナと呼ばれる門には、こぼれ落ちんばかりのレリーフが美しく刻まれていた。
【アジャンタ】 1819年、狩猟中の英軍兵士によって発見されるまで1000年以上、ジャングルに覆われ、忘れ去られていたという。大きく馬蹄形にえぐられた断崖に、30の石窟寺院が掘られている。上から下を覗いたら少し足がすくんだ。
【アジャンタ】 日本にも影響を与えたというアジャンタの壁画。
【オウランガバード】 カメラを向けたら集まって笑顔を向けてくれた。インドの人は皆とても気さくである。女性もサリーをからげて、しっかりと肉体労働をする。
【オウランガバード】 インドにはあちらこちらに、スラムがある。そんな生活に出会うと、どうすることも出来ない無力さに、打ちひしがれてしまう。
【エローラ】脅威のエローラ。岩山をくりぬいている。あまりの驚きに、日本は諦めの文化だと、つくづく思う。
【ムンバイ(ボンベイ)】 イギリス植民地時代のたたずまいを残すムンバイ。あの手この手のペテン師が旅人を待ち受ける。さあ、彼らと一勝負してみては。
【ゴア】 アンジュナビーチ。 アラビア海に面した、インド大陸南北のちょうど中間あたり。1510年以来、451年間に渡り、ポルトガルの植民地として栄えた。そのためか街は、インドにいて少々異国のただずまい。