12 < 【13】    一難さってまた一難。今度はうるさいカラスがやってくる。考えてみれば、狩りの直後は、重い魚をかかえ、爪も使えず動きもにぶく、ミサゴにとっては一番不利な時だ。カラスはそれを計算に入れている。なんとも悪賢い奴、と思ったが、何度も見ると、「どうだ、美味しそうだろう」と、ミサゴがからかっているようにも見えてくる。 > 14